クラフトビールが多くの方の手に届くようになったのと同じようにして、ビールのホップはどうやら種類があるらしい、ということも少しずつ知れ渡ってきたのではないかと思います。ホップによるキャラクターの違いは非常に分かりやすく、またビールの香りや味わいを豊かにしてくれるので、オリジナリティの高いビールを作ろうとすればするほど、たくさんの量や種類のホップを入れたビールは存在します。

そんな中、世界的に目立ってきたのがホップ不足。

アメリカをはじめ様々な国でのクラフトビールシーンの盛り上がりにより、そのキャラクターをより濃いものにしてくれるホップの需要は高まっています。そんなホップ不足の中、あらためて注目されているのが「菌」。ビールで菌といえば酵母が使われるのが一般的で、様々なビール酵母に対する研究も行われてきました。

また最近では、ベルギービールにインスパイアされ、酵母だけではなく日本酒業界では火落ち菌として嫌われるブレタノマイセスや乳酸菌などを用い、オリジナリティあるビールを醸造する、なんていうことにも挑戦している醸造家もいます。

 

”ビールの主原料は麦芽とホップと酵母と水、そして時間です。愛と情熱ももちろん忘れずに。”

 

これは、昨年本当に残念なことに、急死された Botanical Beverage Works のヘッドブルワー、田口昇平氏の言葉ですが、彼が言ったように、混ざるだけではなく、時間によって原料を美味しいビールへと導いてくれる、そんな酵母を含む菌たちに今回は迫りたいと思います。

 

BEERISTA.TOKYO、創刊第一弾として「菌」特集、はじめます。

 

 

【特集「菌」の読みものはこちら】

菌に魅せられたブルワー〜伊勢角屋麦酒 金澤春香さん〜(前編)

菌に魅せられたブルワー〜伊勢角屋麦酒 金澤春香さん〜(後編)